人生初の「地震への恐怖」

東日本大震災　3/11

この地震を
アタシは一生忘れないと思います。

デスクで仕事をしていると
「また貧血かしら…揺れてる気がする」
ジッと植木の葉を見つめていると
（コーヒーカップのような不規則な揺れ）で
椅子に座っていられなくなり
引出は飛出し、ヘルメットをかぶり
机に半分、身を隠すも　揺れは酷くなるばかり

かなりの時間、揺れていた気がします。
比較的広い敷地を持つ派遣先なので
建物から外へ出て　落下物のない場所へ

ところが　真っすぐ立っていられないほどの
強い揺れを感じて　座り込みました。

電線は縄跳びの縄のように揺れ
シャッターは凄い音で震え、
何枚か亀裂が入ったモノもあったようです。

携帯も　仕事用のPHSも繋がらず…
すぐ近くにNTTの建物があり
入口に公衆電話があり、列が出来ていました。
公衆電話は優先順位がNo.１だそうです。

実家の母、
自宅には　休みだった主人、義母、カリンが。
電話は繋がらず、　メールは発信しても返信ナシ。
不安な時間が過ぎていきました。
しばらくして、ようやく繋がると
実家の母は　ご近所の方々と非難して怪我もナシ。
自宅は植木の落下被害の他は　対して被害ナシと。

家族の無事は確認できましたが
地震は　その後も断続的に続いて
何度も　外へ非難する事に。

18時少し前
電車は全てSTOP、バスは不明、タクシーは？
過去、１度だけ　会社から実家まで
歩いた事がありましたが
夏、日も長く、運動気分で数時間。
でも、今回は全く違う状況でした。

空に　月が見えて
日没が近づく頃、　会社の裏門を出ました。
歩き始めて　ふと感じる違和感。
見上げると　「信号機が消えてるジャン！」
交差点では　車、歩行者が譲り合いながら
通行していました。

広い歩道が確保されている
住宅街を駅を目指して歩きます。
いつもなら１時間で着くコース。
でも、今回は厳しかったです。
【停電】していたんです、この区域！

街の灯りが　消えて
暗闇を　足下もよく見えない中　歩く。
前からくる人を認識するのは　すれ違う直前。
車のヘッドライトが　唯一の光源。
「歩き慣れた道」だから　歩けたと思う。

コンビニも、自販機も　停電ではお手上げ。
そんな中、自家発電で営業するコンビニを発見。
いつ、帰宅できるか見えないので
◆ドリンク　◆チョコ　◆ウイダー　◆うまい棒
◆緑茶　◆タバコ　◆ライター
これらを購入し　暗闇を進みました。

禁煙してました、ココ数年。
でも、不安解消と（灯）が恋しかったのかも。
タバコを吸い、　うまい棒でﾃﾝｼｮﾝを上げて歩く。

大通りの交差点では　警察の方が交通整理を。
安全に　交差点を通過できました（感謝）

偶然にも　歩くには好都合の靴だったので
歩く事は苦ではなかったけれど
スカートだったので　段々寒さが身にしみて
トイレに行きたくなってきました。

停電の街に（化粧室）を借りられる
好都合な場所はありません。
駅までは　まだ３０分以上は歩く。
大丈夫かな…と不安に思っていると
（小さな灯り）を見つけました。

後で、その辺りに住む友達に話した所
「それは保育園だね」と。
扉を開けて、スタンド型の灯をともして
女性の姿が薄明かりに浮かんでいました。
ダメ元で「トイレをお借りできますか？」
そう聴いてみると　快く貸して頂けて
おかげで駅まで　心配を抱えず歩けました。
本当に感謝しています。

暗い街に　車の列だけが浮き出ている感じ。
そんな暗いトンネルを抜けたのは
駅の手前、前方に見えた（赤と青）の光。
停電区域を抜けて　
いつもの光景が見えてきました。
自然と涙がでていました。
光の有り難みを　身をもって感じました。

駅に到着するとJRは運転再開ナシ
乗りたかった私鉄は　運転再開の目処がたたず。
自宅への帰宅は　距離がありすぎるので断念。
会社から近い実家を目指して
運行しているバスを利用しました。

２つの路線バスを乗り継いで
無事に実家に到着。
会社を出て　４時間少し　かかりました。
実家で　初めて見る「地震のNEWSと映像」
東北地方の凄まじい被害に　涙しました。

身体は疲れていたはず、
でも、疲れよりも「着いた」の実感と
キモチの疲れ、余震への恐怖
船に乗っているような身体の感覚
疲れているのに　眠れない夜でした。

地震の翌日、今日ですが…
自宅へ帰りました。
地震当日、主人にカリンの様子を聞くと
興奮のあまり　シッポが膨らんだまま
動物だって恐怖は同じです。
アタシが帰宅すると　まだ緊張している様子。
（マタタビ）（ブラッシング）をしてやると
しばらくして　喉を鳴らしてお腹を見せた。
その後、背中に乗ったり、甘えたり。
「無事で良かったよ、カリン」
本当に、再会が嬉しく思えました。

でも…心は　どうにも落ち着かず
買物に行っても　
ついつい（万一に備えて…）
そんなモノにばかり手が伸びてしまい
夕食を作っていても
いつ地震がきてもいいように
なるべく短時間の火の使用と心がけました。

少し前にも　揺れました。
１日中、地震のNEWSだけを見ています。
金曜日の夜は「バーテンダー」
土曜日は「志村どうぶつ園」「嵐にしやがれ」を
楽しみにしていました。
でも、　今はそれを見ても
心から楽しめない状況です。。。

地震の被害者が
　　これ以上　増えませんように。

亡くなられた方々には
　　　　心からお悔やみを

政府、消防、自衛隊、警察　他
　　対応されている方々に感謝を

どうか　これ以上
被害が広がりませんように。
そう　願うのみです。